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合唱団で「学び合い」! [合唱]

 今日は、Nコン課題曲「ぼくらは仲間」の低音の歌テストを行いました。
とにかく音を正確に取れて歌えれば合格です。
 しかし、子供達にとってはなかなか難しいテストでした。なぜなら無伴奏、アカペラで歌うという条件だからです。

 今日は、このテストを「学び合い」でやってみました。参考にしたのは以下の本です。

クラスが元気になる!「学び合い」スタートブック

クラスが元気になる!「学び合い」スタートブック

  • 作者: 西川 純
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 2010/09/18
  • メディア: 単行本

 「学び合い」は、教師が一斉授業で、教えたいことを教えたいように教えるのではなく、授業中に子供同士がお互いに教えあって、教師の設定した課題を達成していく方法です。
とあります。

 子供達同士で教えあい、どこまでやれるか、やってみようと思ったのです。

「みんな」を意識した本時の目標を提示する。
「学び合い」の「成果」とは「全員がわかること」です。
とあります。

 最初に聞きました。
「できない子をほっておく合唱団がいいか。できない子をみんなで助ける合唱団、どちらがいい?」

後者がいいと答えます。

「みんなの中には先生以上に音が正確に取れる人。楽譜がきちんと読める人、ピアノのうまい人がたくさんいます。
今日は、みんなで教えあい・助け合い・低音の歌のテスト、全員合格を目指すよ。」

そして、あとは子供達に任せました。

グループ作りは子どもにまかせる
とあります。

ですから、あえてグループ作りはしませんでした。

歌のテストは、既に合格している団員3人と校長先生にお願いしました。
子供達は4つの場所でテストを受けるわけです。

僕は、あえてフリーの立場に身を置きました。
本に以下のように書いてあったからです。

 教師は意識的に、ちゃんとやっている子、学びあっている子の方に目を向けて、うまくいっている子がどの子なのかが全員にわかるように「可視化」していきます。(この場合の可視化とは、全員の前でうまくいっている子をほめることです。)


 最初は、教えあう動きはあまり見られませんでしたが、やがて仲良し同士が一緒に教えあう姿が見え出しました。

 ぼくはそれを発見し、大きな声でこういいました。
「おっ、ここで教え合いがはじまったよ。」

そうやって、教えあう姿が見えるたびに大きな声で言っていきました。

 不安定な所を一緒に歌い、声で教える子が現れました。大いにほめました。

 ピアニカを出して、音の確認をし教える子が出て行きました。これも大きな声でほめていきました。
 手で音程を示して教える子が出てきました。これもほめていきました。

 やがて次々と合格者が出てきました。合格者が出るたびに、こう言いました。
「ここにまた優秀な先生が誕生したよ。」

 また、暇そうにしている合格者には、
「ここに優秀な先生がいるぞ。彼女は音の正確さがすごいよ。教えてもらうチャンスだよ」
そうやって、一人で練習している子にアピールします。

 僕に聞いてきた子には、こう言いました。
「友達3人に聞いて、それでもわからなかったら先生に聞きにきて。」

 そうやって、僕は、みんなが学び合いに向かう雰囲気づくりやきっかけづくりをしていきました。

 やがて、合格者がだんだん多くなり、合格できない子が少数になってきました。
一度とめ、こんな話をしました。

 今、合格できない子はどんな気持ちだと思う?
不安だと思う。
悔しいと思う。

そうだよね。そんな子を放ってく合唱団がいいのか。助ける合唱団がいいのか。

みんなは、助ける合唱団がいいと答えます。

でも、先生の数が多いよね。
こんな時が、伸びるときだよ。自分にできることを見つけていく。考えて見つけていくんだ。

たとえば、どんなことができると思う。

 近くで一緒に歌ってあげる。
 励ましてあげる。
 手拍子をしてあげる。

 そうだよね。いろんなことが出来そうだよね。そんなことを見つけて行動するんだ。すると、周りを見る力や考える力が伸びていくぞ。

 やがて一人の子を、数人の先生が取り囲んで一緒に教えあう姿が見え出しました。

 いろんな子が活躍しています。ピアニカを弾く子。一緒に歌う子。手拍子をする子。大丈夫だよって励ます子。おっ、この子がこんな動きを!!という姿がたくさんありました。

DSC_0005.jpg

 しかし、なかなか合格できない子もいます。泣き出す子が出てきました。
 その子の背中をなで、優しく励ます子供達。教師には真似できないことです。

 一人、また一人と合格していきました。
 合格するたびに拍手が生まれます。

 そして、最後の一人になりました。その子は涙が止まらなくなり、歌どころではなくなりました。

 やがて時間終了。

 結局その子を除き、他の子は全員合格しました。

 合格できなかった子、無理はありません。途中入団の子でした。入団してまだ3週間。このテストはきつかったかもしれません。

 でも、「絶対みんなで助けてあげる」って言い、今までがんばったその子に拍手しました。
 
 この方法、いいのかどうか、自分でも良くわかりません。
 でも、いつも以上の子供達の動きや熱気を感じました。
 また、約1時間半で、これだけの人数が合格するなんて驚異的です。子供達の教え合いの威力だと思いました。
 最後に六年生を集め、この方法について聞いてみたら、みんな「いい方法だ」って言ってくれました。

 しかし、音程がまたうまく取れない子にとっては、しんどい体験だったかもしれません。泣き出してしまった子のことを考えると申し訳ないことをしてしまったなあと思います。
 
 きちんとこの本どおりにやれた自信はないのですが、かなり真似してみたつもりです。

 僕の学び合い、初体験です。
 おそらく専門の方から見ると変なところもたくさんあるかと思いますが、記録として残しておきます。


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